Eames Wire Chair 1951

Chair

イームズのワイヤーチェアを語るとき、ハリー・ベルトイヤのことを忘れてはいけません。

Harry Bertoia (ハリー・ベルトイヤ)
イタリア生まれ。1930年にアメリカ合衆国に移民する。ベルトイアは、1936年にデトロイト州のカス工科大学を卒業し、1937年にはクランブルック美術アカデミーで学んだ。ベルトイアは、金属工房を同美術アカデミーに設立し、学部長として指導あたった。第2次大戦後、短い期間チャールズとレイ・イームズ夫妻のプライフォームド・プロダクツ・カンパニーで仕事をした。もともと金属彫刻家であったベルトイアだったが、美術学校からの友人で ベルトイアの実力を認めていたノール氏の協力もあり ワイヤーシリーズを完成させた。

https://www.timus.co.jp/fs/timus/c/harry_bertoia


ハリー・ベルトイアの作品ワイヤーチェアです。 椅子のシート部を3次元の曲面で表現することの多かった1950年代、 ハリー・ベルトイアは金属彫刻家としての経験を生かし、成型合板ではなくスチールワイヤーによるシェル構造で椅子をデザインしました。

右は、ダイヤモンド チェア。1本1本異なる長さのスチールロッドを3次元に曲げ、その後ダイヤモンド型のフレームに溶接固定しています。金属造形に長け、溶接技術に天才的な腕前をもっていたベルトイアが 『空気と鋼の彫刻である』 と言い表したこのシリーズは、強堅なつくりでありながら軽やかでスタイリッシュなモダンデザインが特徴。座るための家具だけでもなく、ディスプレーの装飾品というだけでもない、椅子の形をした現代彫刻作品といわれる名作です。

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