クマゼミ

Nature

クマセミは、昆虫綱半翅目(はんしもく)同翅亜目セミ科Cicadidaeに属する昆虫。 大形で、体長40~48ミリメートル。 体は太く頑丈で、全体が光沢のある黒色。 はねは透明で、前翅前縁脈は黄緑色。その生態は、 温暖な地域の平地や低山地に棲息し、都市部の公園や街路樹などにも多い。 成虫が発生するのは7月上旬から9月上旬くらいだが、特に7月下旬から8月上旬、大暑から立秋にかけての最も暑い頃が発生の最盛期です。暑さに拍車をかける鳴き声が、夏にはなくてはならないものだと思います。

6月末の沖縄では、既に鳴き声を聞くことができますが、なかなかその姿をみることができませんでした。久米島でようやく、姿をキャッチしました。さらに、プールサイドでごろごろしようと思い、パラソルの下に寝椅子を移動しようとしたところ、羽化してもがいている個体を発見、救助しました。

クマゼミは、年平均気温が14℃以上の場所に生息すると言われています。年平均気温が12.8℃(1991~2020 気象庁データ)の仙台では、未だクマゼミを見ることはまだありませんが、クマゼミの生息域は年々北上しています。

クマゼミの分布(Weathernews 全国セミ調査2010年度 https://weathernews.com/ja/nc/press/2010/100907.html)

「シャーシャー」と聞こえるクマゼミの鳴き声を、録音してその再生速度を遅くすると、ミンミンゼミの鳴き声と同じ…という話を聴いたことがあります。詳しいハナシをみつけました。

PSOFT Audio Playerには録音機能がないので、別アプリを使ってクマゼミの鳴き声を44.1kHz/16bitで普通にWAVファイルとして録音。これをiTunesに取り込んだ上で、Speedだけを遅くてみたところ、なるほど雰囲気は少し変わったが、「ミーンミンミンミーン」とは聴こえない。そこで、ピッチも少し下げ見たところ、ちょっと近くなった気もするが、やはり違和感はある。さらにフォルマントも少し下げてみたが、まあこの辺がいいところだろう。ミンミンゼミにはならなかったものの、遠くはない雰囲気になったように思うが、どうだろうか?
数値的にはSpeedを×0.40、Keyを-0.30、Formantを-3.0としたもの。念のためAudacityを使って、テープ風なピッチシフトで音を下げてみたが、その結果よりはPSOFT Audio Playerでの設定のほうが、ミンミンゼミに似たものとなっていた。

https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/662348.html
【藤本健のDigital Audio Laboratory】 第603回:曲のテンポや音程を変えるアプリ「PSOFT Audio Player」。クマゼミがミンミンゼミに?
これまでもDigital Audio Laboratoryで何度か取り上げてきた、タイムストレッチとピッチソフト技術。elastique ProやRadius Mixなど、海外の企業が開発した技術が著名ではあるが、国産の技術も頑張っている。
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