Sagrada Família 2026

Architecture

「サグラダ ファミリア教会」は、着工されてから130年以上経てもいまだ完成していませんが、少し前までは、ガイディ没後100年にあたる2026年に完成予定と言われていました。寄付・献金で建設される「サグラダ ファミリア教会」とって新型コロナウイルスの流行に伴う工事中断と、観光客激減の影響は大きく、このままでは、2026年の完成がほぼ不可能との見方が示されました。最新の情報は公式サイトなどでご確認をください。

鐘塔ツアー

新型コロナウイルスの流行前、「サグラダ ファミリア教会」の「生誕のファサード」と「受難のファサード」にある鐘塔はエレベーターでのぼることができました。塔からは、バルセロナ市街を一望できます。また、ファサードの細かい彫刻はもちろん、現在工事中の部分も間近で見ることができました。登りはエレベーターで、下りは螺旋階段で下ります。見学を申し込むときに、「生誕」か「受難」かを選びます。ガウディも上った「生誕のファサード」がお勧めです。

バックヤード

教会の中には、模型工作室など作業スペースがあり、懸垂模型も展示されています。

生誕のファサード

「生誕のファサード」の彫刻に長年携わってきたのが、日本人彫刻家の外尾悦郎氏です。25歳の時に、石を彫りたいという思いから単身バルセロナに渡り、そこでサグラダ ファミリアに魅了された外尾氏は、1978年から請負の彫刻師として従事。2013年には芸術工房監督に就任しました。

「生誕のファサード」にある15体の天使は、外尾氏の代表作の1つ。また、3つの門の扉も外尾悦郎氏の作品です。美しいブロンズ扉には、多くの植物や昆虫が施され、自然が好きだったというガウディの思いと生命力が表わされています。

受難の門

太陽が沈む西側に位置する「受難のファサード」は、キリストが死へと向かう受難が表現されています。門の左下から右に向かって、S字型になぞって見ていきます。 有名な「最後の晩餐」に始まり「イエスの裁判」、キリストの脇腹をヤリでついた兵士「ロンギヌス」の像などがあり、門の中央上部にはりつけにされたキリスト像があります。

「受難のファサード」の彫刻を担当したのは、バルセロナ出身のジョセップ・マリア・スビラックス氏。外尾氏がガウディの作品をそのまま表現しようとした一方、スビラックス氏はガウディから離れ、時代に根ざした表現を求めたと言います。2人の彫刻家の違いが「生誕」と「受難」で別の表情を持つサグラダ ファミリアを作り出しているのも、この教会のおもしろい部分です。

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