Frederick C. Robie House 1910

Architecture

ライトは、独立した1893年から1910年までの17年間に計画案も含め200件近い建築の設計を行い、プレイリースタイル(草原様式 Prairie Style)の作品で知られるようになりました。1906年のロビー邸はその代表的作品です。ロビー邸は、フレデリック・C・ロビーのために1908~10年にライトが設計した個人宅でしたが、今は、シカゴ大学の同窓会館のような建物として使われています。

ロビー邸に使われているレンガは他の家で使われているものと比べ、細く長いのが特徴で、さらに縦目地はモルタルをレンガに近い色で塗ることで、レンガとレンガの継ぎを目立たなくさせ、ひとつの線が続いているように見えます。この水平を強調させたデザインも、プレーリースタイルの特徴です。

ステンドグラスのデザインや、天井の押縁、家具の背もたれなどに、日本的な雰囲気を感じる建物です。色使いは、焦げ茶色(憲法色・赤墨)の木部と、左官壁のクリーム色(蜂蜜色・砥粉色)の対比が、自由学園明日館の調子で、落ち着いた静かな空間をつくっています。

Frederick C. Robie House | Frank Lloyd Wright Trust
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