グエルの高級振興住宅地開発に向けた注文は非常に困難で挑戦的なものでしたが、ガウディはそれを受け入れ、60軒の住宅によるニュータウンのプロジェクトに着手しました。 ガウディはそれぞれの区画に家を建てる最高の場所、それぞれの家の見晴らしを損なうことなく、各戸のプライバシーを保証できる場所を一軒ずつ検討していきました。綿密な「宅地造成プロジェクト」でした。このようにしてデザインされる高級住宅街にふさわしく、公園(新興住宅地)の入り口には管理事務所に相当する「コンセルジュ」が併設されました。
門番の家と、コンセルジュは、「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフとしたお菓子の家…とも呼ばれています。ふたつともトレンカディスという陶器の破片で覆われています。ガウディのトレンカディスは、お菓子作りの手法にも通じるものがあります。