Passive Design 考 熱容量と断熱

Architecture

熱容量の大きい重たい屋根は下部構造に負荷を掛けますが、遮熱には好ましいディテールです。太陽に熱く焼かれても熱容量が大きいと裏側までに熱が到達するのに時間がかかります。同様に、断熱性能が高い、つまり熱を伝えにくい構造も遮熱体として有効に機能します。

象設計集団の今帰仁村中央公民館の屋根には、パーゴラが設置されていて植物が影を落とし、その蒸散効果も大きかったと思いますが、残念なことに今はパーゴラはありません。しかし、重厚なコンクリート屋根の熱容量の大きさが、その下の空間にとっての遮熱体として機能しています。

台風でもびくともしない赤瓦も、とても重たいものです。とくに漆喰で固められたものは、今でも新築住宅に施工されていて、沖縄の日差しの中でも涼しげに映ります。

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