Marin County Civic Center 1963

Architecture

ライトが最晩年に設計した建築が、マリン郡シビックセンターです。設計を依頼されたとき、ライトは90歳でした。ライトはこの建物の完成を見ないで亡くなりました。マリン郡シビックセンターは、サンフランシスコから車で30分くらいのところ、カリフォルニア州マリン郡のサンラフェルの丘陵地帯に、周囲の景色に溶け込むように、限りなく水平に近い姿で巨大な建築物が建てられています。

建物は、そこにある3つの丘の頂上を結ぶように、平面的に細く長く配置された、まるで巨大なブーメランか宇宙船のような建造物です。いたるところに丸と球が登場します。ライトが建設前に死亡したため、ライトのプロテーゼ Aaron Green と息子の Wesley Peters がこのプロジェクトを監督しました。

彼らが実施した最も重要な変更は屋根の色でした。ライトは夏と秋に周囲の丘と混じるように屋根を金色にしようと考えていました。しかし、 耐久性のある金色の塗料が見つからなかったため、妻と同僚は代わりに空色を選んだ。 2000年に、屋根は明るい青色のポリウレタンのコートを手に入れました。

ここに登場するライトの妻…は、結婚した3人目の妻、オルギバンナのことです。オルギバンナは、神秘主義者グルジェフの弟子で彼らの提唱する神聖舞踏のダンサー、作家、作曲家(1898年12月27日– 1985年3月1日)でした。オルギバンナの独自の創造的な精神は、落水荘やグッゲンハイム美術館など機知の富むライトの建築を生み出すことになります。

ライトの3人の妻と子供たちのことについて詳しいサイトがあります。

フランク・ロイド・ライトの妻や子供、家族について。不倫、スキャンダル、惨劇も! | しゃえま偶感
ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれるアメリカの建築家フランク・ロイド・ライト(1867−1959)。日本にも帝国ホテルや自由学園明日館などの建築作品を残しています。アメリカの住宅建築の新しい様式を生み出し、世界遺産建築もいくつも創りあげましたが
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