Temppeliaukion kirkko 1969

Architecture

フィンランドの地形は氷河期に形づくられたもです。森と湖だけでなく、地面の下に眠る氷河期から残る大きな岩山もフィンランドの自然のひとつです。テンペリアウキオ教会(Temppeliaukion kirkko)は、氷河期から残る天然の岩をくり抜いて造られています。

岩肌がむき出しになった教会の中には、天から降り注ぐような神秘的な自然光が祭壇を照らし、SF的な懐かしい未来を感じさせます。大自然の中に存在するとばかり思っていましたが、普通の住宅街の中に突然現れるのもユニークです。空から見てみると、住宅地の真ん中に、保存されてた「爆心地」のように見えます。

「できるがぎり自然の岩を残す」というテーマでつくられたこの教会は、1961年にティモ&トゥオモ・スオマライネン兄弟によって設計され、1969年に完成しました。地面から突き出した岩をくりぬいて造ったテンペリアウキオ教会の壁は岩肌がむき出しになっていて、花崗岩の粒子がきらきら光り、つやめいて美しい。ドームでおおわれた天井には直径24m銅板があり、そのまわりには180枚の天窓のガラスが張られています。「太陽」をあらわす銅板と天窓からこぼれる自然の光は、教会の中を明るく照らすだけでなく、神聖で、美しい岩肌ようなきらめきを、私たちにもたらしてくれます。

https://fika10.com/Finland/trip_fi_10.html

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