コロニアグエル教会は、「コロニアグエルの地下礼拝堂」と呼ばれていて、ガウディの最高傑作と評されていました。サクラダファミリアは完成していないので、未だ最高傑作と言われていないのかもしれませんが、完成していない…のは「コロニアグエル教会」も同様です。
1898年、ガウディは工業団地内の教会堂の建設を依頼された。そして設計する際、構造的安定性を追求するために逆さ吊り実験を行った。しかしこの実験は極めて複雑だったので計画案作成に10年も要し、着工は1908年であった。それから6年後の1914年、ガウディはサクラダ・ファミリア聖堂に専念するため、建設から退き助手たちに任せた。1915年、半地階部が落成し、教会堂として利用された。それから仮設の屋根などがつけられたが、1916年に建設は完全に中断した。1955年から教区教会堂となった。今でも上層は未完成である。
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建物は、半地階部と上層の教会堂との2層構成ですが、上部が完成してなかったため、半地下部分が教会堂に転用されました。全面的にクーポラ天井が採用され、外郭の塔は約40mの高さです。
地下礼拝堂の内部は卵型の平面をしており、その中央に四本の玄武岩の柱があり、弓型アーチによって結ばれている。この中央の構造からヴォールトを支えるリブが延び、中央を取り組む列柱へと、更に周壁へと内側から外側へと力が伝えられています。壁には大窓があり花びらの形をした枠の中に黄、青、緑及びバラ色のステンドグラスがはめ込まれていて、そこから漏れた光が優しい空間を演出します。
未完成の上階は、なるようになっていて、とりあえず地下礼拝堂の屋根として機能するように納められています。