Weißenhofsiedlung 1927 Le Corbusier

Architecture

ル・コルビュジエは、ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅展の前年に「近代建築の五原則」を発表していました。その実験住宅として提案したのが、この「ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅」です。ル・コルビュジエの「ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅」は、2世帯住宅の提案でした。

1926年に建てられたクック邸とこの住宅、そして「近代建築の五原則」が見事に表現されたサヴォア邸を年代順に見ると徐々に完成度が上がっていることがわかります。ル・コルビュジエが掲げた、近代建築の5原則は、今までの伝統的な建築の概念をことごとく破壊する反逆的な提案でした。5原則とは、「ピロティ」「屋上庭園」「自由な平面」「自由な立面」「水平連続窓」からなり、西洋の伝統的な組積造建築に対するアンチテーゼになりました。

外観からは、サヴォア邸などと異なり高低差がある敷地に建っているためピロティは少し控えめです。上階の水平連続窓は既にサヴォア邸などと非常によく似ていることが伺えます。

また、サヴォア邸が郊外型の住宅だったのに対して、限られた敷地を効率良く使う都市型にも思えるデザインだ。この住宅は2世帯住宅として設計され、この裏側には1世帯用の住宅もあります。

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