ピーター・ズント―のサンヴィットの聖ベネディクト礼拝堂は、1984年に雪崩で破壊したバロック様式の礼拝堂の建て替え工事でした。ディゼンティス修道院の僧侶とスンヴィット村の司祭は、将来の世代のために、新しく現代的なものを建てるようにズント―に依頼しました。
地元の素材で作られた木造の教会です。木の葉のような形状は、丸い方を谷に向けて、丘の上に建つことで、村の教会に求められるランドマーク的な効果をより明確に発揮する形状をしています。図面右手が祭壇になっていて東側の谷に向いています。
外壁はシングル葺きで、この地域の民家でも普通の仕上げです。雨に洗われては風と太陽にさらされ、繰り返される環境との応答が外壁を本来あるべきテクスチュアに近づけていきます。住宅風ですが、重厚なドアを開けて中に入ります。中に入ると正面に祭壇があります。
柱は壁に含まれることなく銀色に仕上げられた壁から離れて林立して垂直方向を強調しています。壁は天井途中で消えて、柱だけがさらに伸びて木の葉のような形状の屋根を空中に浮かび上がらせています。曲線を描く梁は集成材です。