ホノルル美術館の、創立者はアナ・ライス・クック。ホノルル美術館のコレクションは現在50,000点を上回り、重要なアジア美術品、アメリカ、ヨーロッパの絵画や装飾品、アジア織物、アフリカ、オセアニア、南北アメリカの伝統的な作品、ハワイの美術品などがあります。米国博物館協会の認定を受け、国立及び州立史跡として登録され、1922年にハワイ領から美術館としての認可を得て、1927年4月8日に開館しました。
美術館の開設にあたり、アナ・ライス・クックは以下のようなメッセージを残しました。
ハワイという土地は、芸術の中心地からは遠く離れています。しかし、その人種は多国籍、多民族に亘る為、それぞれの民族で受け継いだ文化遺産や、芸術に対する理想などをお互いに共有することができます。ハワイ原住民、アメリカ人、中国人、日本人、韓国人、フィリピン人、北欧人そしてその他の全てのここに住む人々は芸術という、どの民族にも共通のものを通じてお互いが交流をする事により、先祖達により生まれ育てられた、この島ならではの新しい文化というものに気づくでしょう。
ホノルル美術館創設者であるアナ・ライス・クック(1853年9月5日 – 1934年8月8日)が、1927年4月8日の美術館開館の日に読み上げた彼女のスピーチの中の言葉
1853年、オアフ島の宣教師の家に生まれたアナは、カウアイ島で芸術に感謝し、それを愛する家庭環境の中で成長しました。1874年に彼女はチャールズ・モンターギュ・クックと結婚し、1882年には、美しいトーマススクエア公園の向かい、ベレタニア通りの一画に家を建てた。その当時、その家からは、ダイヤモンドヘッドまで何も遮るものなく、2階からはプナホウスクールが見えたということです。
クックの事業が成功を収めたため、彼らは自ら美術品の収集を始めた。アナが最初に手に入れたものは、彼らのベレタニアの家を飾る装飾用美術品でした。また、彼女は家具メーカー、ユンインの弟が中国から送ってくる陶器や織物があったため、フォンルルの主要な美術品輸入業者の1人となりました。
クック家の美術品コレクションは、彼らの家はもちろんのこと、子供たちの家までも占領するほどの数に膨れ上がったため、1920年、彼女と娘のアリス(フィリップスポルデイング夫人)、義理の娘、ダグマ(リチャード・クック夫人)、美術と演劇の教師のアイザック・コックス夫人らは、ハワイの子供たちのためにこれらの芸術品を紹介することを目的として、これらコレクションの目録の作成とその調査を始めました。
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