Cappelle medicee

Architecture

メディチ家礼拝堂(伊: Cappelle medicee)は、フィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂に付属する、「新聖具室」と「君主の礼拝堂」と呼ばれる2棟の建物の総称です。

サン・ロレンツォ聖堂は、イタリア人建築家フィリッポ・ブルネレスキがトスカーナ大公家で聖堂のパトロンでもあったメディチ家の依頼で15世紀に改築した教会で、メディチ家礼拝堂はこのサン・ロレンツォ聖堂の拡張建造物として、16世紀から17世紀にかけて建設されました。聖堂内部の新聖具室(Sagrestia Nuova)は、ミケランジェロの設計による建物です。君主の礼拝堂(Cappella dei Principi)の建設計画は16世紀からありましたが、メディチ家と建築家との協業で設計がなされた17世紀初めになるまで着工されることはありませんでした。

ミケランジェロは新聖具室の設計と同時に、新聖具室に葬られるメディチ家の主要な一族の霊廟のために『夜』と『昼』、『夕暮』と『曙』の装飾彫刻も手がけていました。この4体の彫刻は、後世の彫刻家たちの同デザインの彫刻作品に多大な影響を与えることになりました。聖堂右翼廊の新聖具室の隅には聖堂内部に通じる目立たない入り口がありますが、現在この入り口は閉鎖されています。

新聖具室には当初メディチ家4名の霊廟が設置されることになっていた。しかしながら計画通りに制作されたのはヌムール公とウルビーノ公の霊廟だけで、残るフィレンツェ君主のマニフィコとジュリアーノの霊廟の制作は着手されることはなかった。制作されたヌムール公とウルビーノ公の霊廟の構成はよく似ており、装飾彫刻はそれぞれ対をなした主題となっている。壁面にある聖母子像もミケランジェロの作品である。聖母子の両横に配されたメディチ家の守護聖人である聖コスマスと聖ダミアンは、モントルソリとモンテルーポの作品である。また、1976年には聖具室の下に、壁にミケランジェロのドローイングがある隠し廊下が発見された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%81%E5%AE%B6%E7%A4%BC%E6%8B%9D%E5%A0%82

ジュリアーノ・デ・メディチの霊廟は、ミケランジェロの彫刻『夜』と『昼』の彫刻で装飾されています。ロレンツォ・ディ・ピエロ・デ・メディチの霊廟は、ミケランジェロの彫刻『夕暮』と『曙』の彫刻で装飾されています。モノトーンな素材色でデザインされたクールな空間です。

タイトルとURLをコピーしました