ハワイは、アメリカの50番目の州としても認知されていますが、ここに至るまでのハワイは幾多の苦難の歴史を乗り越えなければなりませんでした。その苦難の歴史に終止符を打ったのがカメハメハ1世でした。カメハメハ大王像はこのカメハメハ1世の銅像です。
カメハメハ大王像が設置されている最も有名な場所はホノルルのダウンタウンハワイ州最高裁判所前です。キャプテン・クックによってハワイ島が発見された100周年にあたる年を記念してイタリアにカメハメハ像を発注しましたが、像の輸送の途中で船が沈没し海中に滅してしまいました。幸いローマに鋳型が残っていたため再度建造されたのがこの像です。奇しくも二代目となってしまいました。
カメハメハ大王(カメハメハ1世)像のある場所は、ハワイ州内オアフ島ホノルル、ハワイ島カパアウ、ハワイ島ヒロと、ワシントンDCのUSキャピタル・ビジターセンターの4か所です。ハワイ州最高裁判所のアリイオラニ・ハレの前に建てられているカメハメハ大王像が最も著名ですが、それぞれの場所の4体のカメハメハ大王像には建立や見どころについての逸話があって観光客の人気を得ています。
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ハワイ島カパアウのカメハメハ大王像
オリジナルと言われている海中に滅した最初のカメハメハ像です。二代目を建造中に奇跡的にオリジナルの像が海中から発見されました。
そのため、オリジナル像の方はカメハメハ大王が育った場所であるハワイ島に設置されることになりました。現在、ノースコハラの旧コハラ裁判所前に設置されていて、初代のオリジナル像らしい風格が見どころになっています。
ハワイ島ヒロのカメハメハ大王像
ヒロの中心地からすぐの場所にある公園に建てられたこのカメハメハ大王像は像の高さが4.2mもあって他の2体とは多少趣きが変わっています。この像は1963年より当時カウアイ島プリンスヴィル・リゾートのオーナーであった、プリンス・コーポレーションが所有していたのだそうです。リゾートの入口にこの像を建てる予定だったそうですが、カウアイ島はカメハメハに征服されなかった島なのでカメハメハ大王の銅像は相応しくないという抗議があり保管されたままとなりカウアイ郡に寄付することも提案されましたがそちらも承諾されなかったそうです。ここのカメハメハ像は海を見つめるように建っていて静かな佇まいが見どころになっています。
建造年代からすると3体目にあたるこの像がある場所は、ワシントンDCのUSビジターセンターです。
当初は国会議事堂内のナショナル・スタチュアリー・ホールに寄贈されて他の歴史的な像とともに展示されていましたが、オバマ氏が大統領になったのをきっかけとしてビジターセンターの衆目を集めやすい場所に移動、展示されています。