First Chrischan Church 1972

Architecture

フェニックスにあるファースト・クリスチャン教会は、ライトの死後に完成した建物のひとつです。ライトのアリゾナの仕事らしさは感じますが、何かしっくりしないモノがあります。調べてみると…晩年、ライトが別の神学校のために計画した教会を、没後の1970年、教会のメンバーが、ライト財団に働きかけて実現したということでした。

キャノピーの軒天や、柱の塊として存在する構造体のコンクリートに打ち込まれた「アリゾナ」の石は、その色と質感がコンクリートと調和して、タリアセンウエストに見られる、ライトとタリアセンフェロー達の自力建築の雰囲気を醸し出しています。しかしながら、この場所を切り取った空間になっていないのは「ライトが別の神学校のために計画した教会」ということで腑に落ちます。

ライトのお気に入り…風の「銘板」がはめられていますが、ちょっとしたインチキ感が漂います。

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