Fallingwater 1936 Aproach

Architecture

フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright、1867年6月8日 – 1959年4月9日)の晩年の代表作と言われています。ライトは、この作品の成功で、当時どん底の状況から復活することができました。69歳の時の作品です。

フォーリングウオーター(落水荘)の施主は、ピッツバーグで百貨店を経営するエドガー・カウフマン邸は、ピッツバーグから80kmほどのところにあります。建物は、1963年に、カウフマンの息子であるエドガー・ジュニアが、住宅と敷地とオリジナルの家具を西ペンシルヴァニア州保存委員会に寄贈し、同委員会が今日もこの優れた建築の維持・保存を行っています。

カウフマンの息子であるエドガー カウフマン ジュニアは、ライトの仕事を賞賛し、ウィスコンシン州にあるライトのタリアセンスタジオで見習いとしてライトに師事していました。 1934 年、若い学生の両親がタリアセンを訪れ、ライトに直接会いました。その後まもなく、カウフマン家はライトに落水荘の建設を依頼しました。

落水荘は、川沿いの森の中にあります。インフォメーションセンターでチェックインして、そこから川沿いの道を歩いてアプローチします。最後に橋を渡って玄関にアプローチします。橋を渡りながら建物を見ても中の様子はうかがえません。

橋の上から

落水荘の計画地は、もともとカウフマンの従業員のための「サマーキャンプ」でした。カウフマンが自宅として選んだ場所は、ミル ランとオハイオパイルの村の近く、ベアランと呼ばれる渓流沿いの荒野でした。森林地帯には小さな小屋があり、カウフマンの従業員がピッツバーグの汚染から避難していました。しかし、大恐慌が襲うと、従業員はそこに旅行する余裕がなくなったため、カウフマンはそれを別荘に変えることにしました。

Fallingwater

左の写真は、Fallingwaterのミュージアムショップで購入したスライドです。落水荘の玄関側は荒々しい石積の外壁と渓谷の自然の岩山が作るスリットにRCの梁がパーゴラ状に渡されれいて低く抑えられた玄関前の空間をつくっていますが、ライトは建物の際に生えていた既存樹木を伐採することなく、樹木を避けるように梁を曲げてデザインしています。この写真の樹はオリジナルですが、僕が見た時には、細い若い樹に代わっていました。その後この樹も太くなりましたが、未だ左の写真のようにはなっていません。

落水荘 玄関

ライトは、落水荘の外部仕上げを、素朴で自然なものを選びました。素材は、コンクリート、ガラス、鋼構造の3種類。コンクリートにはライトオーカー、スチールにはチェロキー レッドの2色の塗料が適用されました。しかし、ライトは当初、もっと派手な美学を思い描いていたそうです。ライトは、家のコンクリートの外装を金箔でコーティングすることを提案していました。金箔でコーティングは実現することなく、次の提案だった「白雲母」仕上げが採用されました。

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