ジェームズR.トンプソンセンター（JRTC）は、名前が変わる前は「イリノイ州センター」と呼ばれていました。建築家ヘルムートヤーンによって設計されたポストモダンスタイルの公共建築です。イリノイ州政府の事務所があり、州の最も人口の多い市と郡にあるイリノイ州の副議会議事堂として機能しています。シカゴ市で最も重要なポストモダン建築の1つと見なされています。
ヘルムート・ヤーン（Helmut Jahn、1940年1月4日 – 2021年5月8日）は、ドイツのニュルンベルク近郊ツィルンドルフ生まれのドイツ系アメリカ人の建築家。1965年 – ミュンヘン工科大学卒業。1966年 – イリノイ工科大学建築学部大学院入学。1967-81年 – C.F.マーフィ・アソシエイツ勤務。1981年 – マーフィ・ヤーン事務所（Murphy/Jahn, Inc.）に改称。1981年以降、ハーバード大学、イリノイ大学、イェール大学などで、客員教授として教鞭をとった。2021年5月8日 – シカゴ郊外で自転車に乗っていた際に、交差点で複数の車両に轢かれて死去。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%B3
ヘルムート・ヤーンの死去は、日本にも報じられました。
ヘルムート・ヤーンさん（世界的に著名な建築家）米メディアによると８日、中西部イリノイ州シカゴ郊外で死去、81歳。自転車に乗って交差点に進入した際、複数の車両にひかれたという。40年、ドイツに生まれ、66年シカゴに移住。米国で建築を学び、ワシントンの連邦捜査局（ＦＢＩ）本部の設計に参加したほか、ＪＲ東京駅前の「グランルーフ」やベルリンの「ソニーセンター」などを手掛けた。 （共同、写真はＡＰ・共同）
https://www.tokyo-np.co.jp/article/104069
建物は1985年5月にイリノイ州センターとしてオープンしました。1993年に、元イリノイ共和党知事のジェームズR.トンプソンに敬意を表して名前が変更されました（以前の名前は、「イリノイ州の建物」と同じ意味で使用されています）。宿泊施設は、シカゴのループ内にある35のフルサイズの街区の1つである、ランドルフ、レイク、クラーク、ラサールストリートに囲まれたブロック全体を占めています。トンプソンセンターの前には、ジャンデュビュッフェによる、1984年の彫刻「起立した野獣の記念碑」があります。
赤と青で彩色された巨大な吹き抜け空間の内部は、えぐられて露出した「内側」を感じさせるものでした。僕には赤は動脈色、青は静脈色に見えて、巨大な人体模型の内部を見ているようでした。無機質な金属が構成する空間に、有機的な「生命」のようなものを感じました。この大きな空間の中では人類はウイルスのようなものです。
