Ennis Brouwn House 1924

Architecture

2009年に、アメリカ・ロサンゼルスに建てられたフランク・ロイド・ライトがデザインしたエニス・ブラウン邸が1500万ドルで売却されることがわかりました。エニス邸は、ライトの孫であるエリック・ロイド・ライトが所属する非営利団体「エニス邸基金委員会」が1980年から所有していましたが、経済状況の悪化から、エニス邸は個人所有が望ましいという結論に至ったそうです。

エニス邸は1924年に完成。特徴的な「テキスタイルブロック」で構成されるこの邸宅は、ライトがデザインした4棟の「テキスタイルブロック」造りの建物の中で最も大きく、そして最後のものでした。ハリウッドに近いこの建物は、ハリソン・フォード主演の映画「ブレードランナー」や「ブラックレイン」(ともにリドリー・スコット監督)などの撮影に使われたことがあります。

1920年代のライトの設計には、当時流行していた古代マヤ文明の建築に影響を受けたマヤリビエラ様式(Mayan Riviera)影響がみられます。テキスタイルブロックそのものもマヤリビエラ様式と言ってもいいかも知れません。また、日本の帝国ホテルの建設も、1919~1923年と、同時期に進行していたプロジェクトだったこともあって、ライトの1920年代の建築には日本の影響も感じられます。

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