洗礼堂の直径は約35m、高さは54.85mあります。白大理石でできており、下部は列柱とアーチによるロマネスク様式、上部は尖塔を有するゴシック様式になっています。1152年にディオティサルヴィの設計によって着工しましたが、完成までには約200年強を要しました。
13世紀にはニコラ・ピサーノとジョヴァンニ・ピサーノの親子によってゴシック様式が取り入れられ、14世紀半ばにほぼ現在の形が整ったそうです。内部はシンプルで、中央に洗礼盤があり、奥に説教壇があります。説教壇は、設計の一部を手がけたニコラ・ピサーノによるもので、13世紀に作られました。ピサーノ親子はここのほとんどの彫刻を創作しています。
天井がとても高いので、音響効果が素晴らしいと有名です。1時間に2回、ガイドの方がデモンストレーションをしてくれます。