Akateeminen Kirjakauppa 1969

Architecture

「アカデミア書店」は、1969年にアアルトが設計した、地上3階、地下1階のフィンランド最大の書店です。2階の一角にはアアルトの名前のついたカフェが併設されています。

この建物は2つの通りの交差点にあり、その銅板で包まれた外観は、他のアアルトの建築ではあまり見られないような重厚な存在感が感じられます。窓廻りに注目すると、片側の通りに面する部分は窓の枠も外壁と同じ銅板。一方もう一つの面は窓廻りに白い大理石を用い、表情が明るく見えるようにしています。

店内は白を基調としており、丸みのある灯りがいかにもアアルト的なやわらかな印象を与えます。

床や二階の縁は大理石が敷かれており、装飾要素は少ないながらも高級感が感じられる空間です。大理石は、アアルトが特別に使う材料です。

本を納めている棚もそのほとんどがアアルトのデザインです。

ドアの引手には、アアルトのドアハンドルが3段、子供から大人までそれぞれの高さのハンドルを使えるように配慮されています。「開いた本」のような形のトップライトが室内に柔らかい光を拡散しています。

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